広島 vs インゴルシュタット…!

Z3との別れを決意したからには、色々と車探しをせねば…と、ディーラー巡り。


とりあえず、2社までに絞ってみました。
試乗した感想をつらつら書いて、最後に比較をしてみます。


<広島代表:マツダ・アテンザ>
MC後のアテンザの評判がすこぶる良いので、気になって試乗しに行ってみました。
買うならばセダンかつガソリンですが、試乗車はワゴンかつディーゼル。


試乗車予約を空けておいて頂いたので、1時間ほど色々と試してみました。
気になっていたのは足回りの味付けとボディ剛性。そして取り回し。

とりあえず近場でカーブがたくさんある道を選んで走らせて見ましたが、中々粘る。2013年にこの型のアテンザの初期モデルを試乗した時に感じた、19インチタイヤを足回りが支えられてない感じが払拭された雰囲気。かなり好みな足回りでした。(タイヤはブリジストン・トランザ 225/45R19。)


またボディ剛性も、この軽快さから考えると、中々しっかりしています。アウディのカッチリ感を少しソフトにしたような具合。
そして取り回しも、アテンザ自体は4.8mほどありますが、ここのところ4.5mくらいある代車に乗っているのであまり気にならず。

エクステリアのデザインは、フロントマスクは広島ベンツならぬ広島ジャガーって具合。シングルフレームグリルっぽさを考えるとアウディのエッセンスもあるのかも?(笑)

ただグリルの網目上の造形は細かく、国産車の中ではかなり凝ってる気が。


インテリアはこの300万円台のセダンの中ではピカイチのデザインだと思います。
試乗車はXD Lパケでしたけど、基本的な造形は通常グレードも同様。


何より、室内のドアハンドルの隠し方が美しい。
ここばっかりは、BMWやアウディのそれを確実に凌駕しています。
(めちゃくちゃ局所的ですがw)


とまぁ、エクステリアもインテリアも細かいこだわりが詰まっていて素晴らしい。
マツダに乗って感服させられたのは初めてでした。



<インゴルシュタット代表:アウディ・A3>
BMWはディーラー対応に不満があるのと、2erクーペは予算オーバー…となるとアウディかな?と思って、ボディ色が気になったA3セダンを見に行ってきました。

まず、目を引くのはこのボディ色。マコウブルーという色らしく。
グレードはセダンの1.4TFSI Sport。


本来、アテンザとの対抗馬ならばA4でしょうが、ボディサイズは4.5mくらいまでが個人的な好み。

エクステリアとして、車格に対して17インチのアルミはバランスが良く、乗り心地も損ねない、最適なチョイスだなと感じました。


タイヤは225/45R17と、Z3のフロントタイヤと同サイズ。4輪同一なのでちゃんとタイヤローテーションもできそうですw


そして実際に近場をぐるっと一周試乗させてもらえたので、乗ってみると、122psに対し1,300kg強ある車体にも係わらず、割とパワーが有って、7速Sトロニックが心地よく反応してくれところもまた。あと何よりは足回りのセッティングと、ボディの剛性感が惚れ惚れするレベル。


インテリアは、さすがアウディ。ドイツ御三家の中では一番シンプルかつおしゃれにまとめている気がします。


ドアトリムもヘアライン加工のアルミパネルが。アテンザのドアハンドルには劣りますが、インテリアパネルと直線的に配置された感じは、似たような雰囲気を覚えました。
あと、カーテシがちゃんとついてるのも良し。


エクステリア、インテリアは全く文句がなく。足回り、ボディ剛性も惚れ惚れ。
うーん、悩ましいw



<2台の比較>
上記を踏まえて、2台を比較してみます。

【1.購入費用】
まずは一番ネックになる購入費用から。
頭金はそれぞれ20万円とお伝えして、見積を頂きました。

・マツダ・アテンザセダン 20S PROACTIVE(新車;2018年式, 以下アテンザ)
-諸費用込で総額369万円
-残価設定60回ローンで月々25,701円、ボーナス時加算125,000円、残価1,000,000円

・アウディ・A3セダン 1.4TFSI(中古2.2万km;2017年式, 以下A3)
-諸費用込で総額287万円
-通常72回ローンで月々22,000円、ボーナス時加算111,000円

→値段に関しては、残価のリスクなしで買えるからA3の方が良さそう。

【2. 付帯する保証と様々なコストの考察】
お次はイニシャルやランニングコストを考察。

・アテンザ
-3年新車保証+2年の延長保証
-6ヶ月毎の無料点検+エンジンオイル交換、12検2回分、3年目初回車検が入った10万円のメンテナンスパックあり
-そもそも国産車なので、各パーツの安さやメンテナンスコストはほぼ皆無に近い
-1.5t超なので重量税がA3より高い。自動車税も2.0L未満だがA3よりは高い。
-エンジンオイルは純正の部分合成油を3,000円ほどで交換可能。

・A3
-残2年の新車保証+1年の中古車保証(+1年の延長保証も選択可)
-点検・車検等は別途費用発生。
-ヨーロッパ車な上に保証期間中に正規ディーラー以外のメンテは受けられないことから、パーツ代やメンテナンスコストは若干気になる。(とはいえZ3よりは幾分マシだろうw)
-1.3tほどなので重量税はアテンザより安い。自動車税も1.5L未満なのでアテンザより安い。
-エンジンオイルは保証期間中はディーラーで交換するしかないので、純正の全合成油で1Lあたり2,800円ほど。4気筒のエンジンオイル量がパッと調べられなかったが、工賃込みで15,000円程度?

→保証はアテンザもA3もほぼ変わらず。ただ年間走行距離が15,000km~多くて20,000km走っちゃう自分としては、エンジンオイル交換がネックになりそう。

【3.走行性能といろいろ】
車は走行性能ありきだと思いますが、コストを乗り越えてこそ…(;´Д`)
やっとここで車自体について比較。

・アテンザ
-足回りのセッティングとボディの剛性感は予想以上。1.5t超とは思えない身軽さ。
-試乗したのはSKYACTIV-D 2.2L・190PSのモデルだったので、購入しようとしているSKYACTIV-G 2.0L 156PSで物足りるのか怪しい。
-パワーウェイトレシオは車重1,510kgに対し156psなので、9.68ps/kg。トルクは20.3kgf・m。
-全長4.8m故に車内のゆったり感はさすが。そもそものデザインが良いので、インテリアもドイツ車には劣らないレベルと考えられる。
-シートは通常のシートなので、凡庸かなぁ。
-近年のマツダ車はペダル配置にこだわっていて、フットレスト・ブレーキ・アクセルの位置が完璧。非常に乗りやすかった。
-6速トルコンATの変速は違和感なく、マニュアルモードの反応も機敏。
-ボディカラーは選ぶならブルーリフレックスマイカだけど、ホントはもう少し青みが強いエターナルブルーマイカが選べたら…と思ってしまった。

・A3
-足回りにせよ、ボディの剛性感にせよ、好みなのはぶっちゃけA3。
-中古車故に、購入する車をそのまま試乗できたので、パワーに関する不透明さは無し。しかし122psなので、高速域はあまり伸びなそうな予感…。
-パワーウェイトレシオは車重1,320kgに対し122psなので、10.82ps/kgとアテンザに劣る。但しターボなので、トルクは20.4kgf・mと同等。
-全長4.5m弱だが、以前のアクセラと似たサイズ感なので、後部座席のスペースは妥協できる。インテリアはファブリックだが、質感の高さはアテンザと同じくらい。
-シートは、スポーツシートなので長距離でも疲れにくそう。
-ペダルは吊り下げ式なので、ここはアテンザに完全に軍配があがる。
-7速Sトロニックの高速域での心地よさは一枚上手。ただ、SトロニックのA1でリバースの時にギクシャク感があったのが気がかり。若干後年のモデルでそこが解消されているのか…。
-マコウブルークリスタルエフェクトの色合いは完全にどツボ。

→…アテンザもA3も一長一短なので、どちらをとってもあまり不満はない気がする。駆動方式はどちらもFFだし…。唯一決定打になりそうなのはボディーカラーか。マコウブルーの深みのある青さは非常に好印象。

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という具合に気になる2台を色々と並行して比較してみましたけど…う~ん。
どちらもそれなりに良い…(;´Д`)w

ネックとして上げていたオイル交換も、アウディの認定中古車センターの方から保証期間内1年に1度はオイル交換可能って話を受けてまして、そのネックももはや皆無な気もするし。(あれ?点検も込みだったかな?)

…どうにも歯切れが悪くなってしまったので、とりあえずワインを飲んで落ち着こうかと思います( ゚д゚)


……また来週、マツダのディーラーに行くつもりなので、この1週間でじっくり考えてみよう。